こんにちは。中村です。
2014年が始まってもう1週間が過ぎました。
もうすぐ成人式ですね。20歳になった方おめでとうございます。
当日、お酒は程々にしてくださいね。
今日のテーマは、「イノベーションへ疲れた人」へというマイナスっぽいテーマです。かくいう僕もその1人です。2009年頃からでしょうか、イノベーションが世の中でバズワードになりました。特に、フォーラム、イベント、ワークショップ至る所で使われて、最近では「イノベーション」のための部署が企業にあると聞きます。まぁ、個人的には正気の沙汰じゃないなと思います。
という流れのもとで、そういうことを押し進めている人を批判したい訳ではなくて、そういう人は大いに進めてもらって構わないのですが、一方でその波に疲れた人はどうすればいいんだろうかと、逃げ場がひつようなんじゃないかと今日はふと考えました。そこで、ブログに書いてみようと思った訳です。なぜ、イノベーションにみんなが疲れているのかといえば、その理由はいくつかあるんじゃないでしょうか。
1つ目は、「イノベーション」という言葉の意味・領域が未だ定まらず、様々な分野で「Something big, Something impact」的な文脈で使われるからですね。
イノベーションという言葉が曖昧なせいで、私たちはこの言葉を聞いて、指示されたとき「何をすればいいのか」ということが分からなくなります。正確には、指示者の意図が汲み取れず身動きが取れなくなるという事態が起こります。で、結果的に行き着く先は「何か新しいコト」=「自社がまだやってなくて、今の事業とシナジーがある物」を目指すことになる。でも、結果的にやってるのは「業績改善」のようなこと。
つまり、イノベーションという言葉のせいで、悩む時間(つまり、労力や仕事時間)が増えたにもかかわらず、出す成果は実は前とそんなに変わらないということが起こっている訳ですね。
2つ目は、「イノベーション」への過度な期待感です。
イノベーションは「方法不明」「道筋」「成果」不明の世界なのにも関わらず、過度な期待感をもたれています。この原因は、イノベーションが「曖昧な言葉定義」をされていることに加えて、「素晴らしいこと、誰かを打ち負かすこと、有名になること」というプラスイメージが加わっていることが原因にあげられるでしょう。
むかーし授業でやった気がしますが、女性は、「協調・恊働」に対して強く惹かれ、一方の男性は「独立独歩」「名誉欲」「権力」「優位性」に対して強く惹かれているそうです。そのためあってか、「イノベーション」という言葉を用いるのは、僕の周りでは圧倒的に「男性」に多い。
そして、もう1つ厄介なのは「曖昧である」ということです。曖昧さというのは、ある意味では「魅力」の裏返しです。そして、明確な道筋の欠如(先人の歩いた道があまりない)は、偶然でも「達成する」可能性があることを示唆しています。これを達成すれば、ランクが上がるみたいな妙な期待感(色気のようなもの)を生み出す原因になっているのではないかと思います。これによって、気分が高揚しているんじゃないかなと。
病気は原因がわからないと、不安で不安で押しつぶされそうになりますが、このように原因を特定してしまえば、なんてことはないわけです。そして、原因が分かったので処方箋もわかります。1つ目も、2つ目も簡単に対処できるんじゃないかなと思います。
1つ目は「具体的にイノベーションが意味していることはなんですか?」という質問を投げかければOKです。明確な回答がかえってこれば、「じゃあ、そういってもらえませんか?」と言ってそれをすればいい。返ってこなければ、その人は「考え不足」でそのものをやる価値などないと思えばいいんじゃないでしょうか。
(たまに、「自分で考えろ」という人がいますが、それはもうどうしようもないでしょうね。いや、その人もどうしようもない人なんですけど。)
2つ目の期待感については、自分自身に問いかけてみましょう。自分自身は、「有名になりたいと思って、有名になれるような才能のある人でしょうか」「自分にとって大事なことは、有名になることですか?」。
そして、「努力しないで、成功できなかった人が世の中にどれだけいるでしょうか?。成功しない人は注目されず、世に出てきてないので、自分が気づかないだけで、自分は特別でそのグループの人ではないと言い切れますか?」
その答えは、きっと"No"だと思います。
まとめ。
こういう質問を自分に投げかけて、「特別な自分像」を壊すのは怖いことですが、僕は素晴らしいことだと思いますし、それこそ「その人自身の強さの表れ」だと思います。この結果「地道に、努力し、物事にひたむきに向き合う姿勢」が養われていくのではないでしょうか。その姿勢が養われた結果、私たちは「自分自身の魅力」が高まり、知らない間に誰かに必要とされる。そしてその中の一握りが、偶然にも世界に羽ばたく機会が開ける。そういう、自明の理を僕らは忘れてはいけません。
きっと、何事も近道はないのだと思います。「イノベーション」という言葉に踊らされて描く「理想の自分」ではなくて、自分の今やるべきことにきちんと向き合うこと。それがきっと、未来から、過去を振り返るとき「地道に歩こう」と決めた自分は「確かに正しかった」と自信を持つことにつながるのだと思います。
地道でいいじゃないか。
努力して、転んでも、いいじゃないか。
歩きましょう。
ゆっくりと。
地に足をつけて。
2014年1月10日金曜日
2014年1月5日日曜日
【新年の抱負|2014年】明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。もう1月5日になってしまいましたが、昨年お世話になった皆様、本年もどうぞ引き続きよろしくお願い致します。
新年に目標を決めるというのは、普段はやらないのですが、今年はやります。
2013年は、僕に取っては大学4年間の活動の「集大成」であったと思いますし、それから新しい航路へ舵を切り直した年でありました。「場づくり」という世界から、統計・データサイエンスの世界に飛び込みました。統計学の世界を肌で感じ、初心者として1年間必死に上の人に追いつけ・追い越せの精神で走ってきました。もちろん、自分の得意としてきたワークショップを作ることや、そのプログラムを考えることを捨てることへの抵抗はありましたが、皆さんのお陰もあってなんとかここまでやってくることができました。それ故に2014年は、きちんと1年の目標を立てて、舵を切った船の進め方を自分なりにまとめておこうと思ったった次第です。
まず1つ目は統計学に関わることです。
さて、データサイエンスの世界に入って1年経ちますと、徐々に世界の全体像が見え、当初は分からなかった、世界の最先端の手前ぐらいが見えかかっています。来年からは修士の学生として、その世界のどこに焦点を当てて、深く掘り進めていくのかが1つ大きなポイントになると思っています。もちろん、自分の興味惹かれる分野を掘り進むのもいいとは思うのですが、同様に大事にしないといけない視点として、これまで研究をしてきた先生方、諸先輩方がどのような観点で、分野を選択し、進めてきたのか。「この方向が良さそうだ」という感覚をどうやって得ているのかという、形あるスキルではなくて、形のない経験に裏打ちされた暗黙の感覚知を盗みたいと思っています。それと同時に、来年度は統計の世界で何らかの成果を残せるところまで、歩を進めることが目標です。
2つ目は、進路に関することです。来年は、大学院の1年目になります。大学の研究だけではなくて、進路について真面目に考えます。この先、研究世界に進むのか、一度社会に出るのか。どちらの選択肢にも楽しそうだなというワクワク感と、通用するだろうかという不安の2つを抱えています。その決断をするのは今年の7月〜9月になるだろうと思いますが、研究に打ち込みながら、自分の進路をきちんと考え、次のステップを決断する1年になると考えています。お世話になっている皆様にも、進路についてご助言頂きたく思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
そして最後は、きちんと自分を研磨することです。昨年1年間は、統計学の基礎、応用的手法をとにかく会得するために勉強をしてきました。言いわけになってしまいますが、他のことに手を出す余裕がなかった1年でした。今年1年は、自分のできることの幅も広げたいと思っています。そこで、今年は2つのことを自分に課していきます。
1つは英語です。日常会話を楽しむのではなく、きちんと論理を詰めて英語で話せる力を身につけることです。キャンパス内にも海外の方が増えてきましたし、授業も英語での開講が多くなってきました。それから、海外の方の前でプレゼンテーションをする必要がある機会も増えてきています(実際、20日後には行わなくてはなりません)。そのような外部環境をうまく利用し、きちんと適応しなければいけないと肌で感じていますし、自分に取っては良い機会だと捉え、語学をきちんと修めたいと考えています。
もう1つは、プログラミング(Python)です。僕に取っては何かウェブサービスをつくるということが目標ではなく、データを取得し、加工して、解析できるまで持って行くという部分でプログラミングを習得する必要があると考えています。実際、今でもPythonとRは使っていますが、より自在に使えるようにしようと考えています。この領域をきちんと押さえて、どのようなデータが使えるのか、そしてそのデータからどのような意味を見いだせて、最終的にはビジネスにつながるのかを検討できるとことまでいければ良いと思っています。
まとめると、来年1年間の目標は
「統計学の世界で成果を残す」
「自分の進路を決定する」
「英語を必要に堪えるレベルに」
「データサイエンスをビジネスに繋ぐ」
ということになります。
皆様、2014年もふつつかものではございますが、どうぞよろしくお願い致します。
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