2012年9月17日月曜日

苦手意識は克服できるのか?-プレゼンテーションを例に-

なんか、急に書きたくなったエントリーがあったので、書いてみます。「苦手意識」を克服するためにどうすれば良いのかということです。今、ふと昔を振り返って思えば、「苦手」なモノが山ほどありました。もちろん、今もあります。でも、今日は少し昔の話をしてみようと思います。

2009年、僕は若気の至りなのか、「慶應義塾大学」に入学しました。入学したての頃、高校を卒業して上京して、一旗揚げてやろうなんて想いもありました。そして、ココロのどこかでは「ちょっと、有名になりたい」という欲もありました。あとは、何でも卒なくこなす系の人間だったようで、無駄に全てのことでできないことはないという自信があったんです。

でも、大事なことに気づいたのです。僕が所属していた組織では、初対面の人にあったり、チームで仕事をしたりするのですが、どうもその時に感じたのは、人前に立ったり、人と話したりするのが僕は「とても苦手だ」ということです。特に「女の子」と話すのは苦手だなぁと思っていました。こんなに思考回路が分からない人がいるとは!ぐらいの気持ちでした。

ここで、ジレンマが起こります。あの頃、僕が想定していた「有名人」というのは、「話すのがうまい」人が最低条件として要素として入っていたし、誰との会話も卒なくこなしてしまうような人でした。そう思うと、あれ、僕目指す方向性間違ってるのかな?なんて思うようになって、自信をなくしつつ、どうすれば良いのか考えてみました。

1.諦める
これは、ないなと思いました。いやいや、だって「若気の至り」の1年生・2年生の頃なわけですから、有名になりたい、しゃべるのがうまい人になりたいという欲は抑えきれません。夢は諦めたくない←ちいせぇですねw

2.誰かに教えを請う
これも、ないなと思っていました。誰かに教えを請うほど、あの頃の僕に取って恥ずかしいものはありませんでした。何でも卒なくこなす僕が、誰かに教えを請うと、僕以上の人が存在することを認めてしまうことになります。だから、これもないな(今でも、教えを請うのは抵抗感がありますけど、昔ほどじゃありません)と。

3.本を読む
本を読むのがとっても嫌いな僕なので、基本、本を読むと言う選択肢もない。

4.新しい方法論を編み出す
つまり、行き着くのはオリジナルの修得方法をやって、身につけることでした。そして、この時もう1つ大事なことに気づきます。僕には「話す内容がない」ということです。多くの人が同じように、機会をもらわない限り「話す内容」は考えようにも、考えられません。そこで、まずは自分の実感が湧く範囲で話すことになってもおかしくない場所はどこかを考えて、何か創ってみるのもいいのですが、それは現実の範囲に収まり過ぎです。なので、3年後、僕はこのステージに立って話がしたいという場所を考えてみましょう。大それた場所でも構わないでしょう。最大規模のコンテストのオープニングトークとか、TEDxのイベントとか、何かのイベントのkeynoteスピーチとか。そういう場所を妄想で自分が立っていると信じ込むんです。次は話す内容ですね。

さて、僕なんかの少ない脳みそでは到底素晴らしいモノを生み出すことはできないのは当たり前です。そこで僕は、TEDの舞台に自分が立つことを想定して、練習をするコトにしました。「TED-Technology Entertainment Design-」プレゼンテーションのうまさ、内容のどちらをとっても一級品です。そこで、この中で気に入ったものを「丸パクリ」できるぐらいに何度も何度も、練習したんです。自分があのステージに立っていることを妄想して、目の前には1000人以上の観客が居て、ステージに立っているのは自分です。

そう、妄想して気づいている人も居るかもしれませんが、すごく心地の良い空間です。1000人が自分のスピーチに対して期待しているんです。だから、最高のスピーチを提供しないといけません。この感じを自分の中に溶け込ませていきます。そして、練習場所は「駅」から「自宅」までの帰り道でした。25分ぐらいあるのですが、この時間の長さっていうのはまさに10分のプレゼンを2回やれる時間です。なので、ここで夜道を歩きながら、誰か居ると恥ずかしいのですが、練習します。

そして、後から気づいたんですけど、このスピーチを丸パクリできるぐらいに覚えているということは、そこで話している内容が自分の頭の中に入って、知識・智慧にもなるということです。これは驚きましたが、一石二鳥です。

すると、知らない間に丸パクリレベルのスピーチができるので、大抵の予定調和なプレゼンテーションは軽くこなせるようになります。(忘れないでください、僕は人前で話すことに素晴らしいぐらいネガティブで、苦手意識がある人です。)

そのあとに「本」を読んだりするんですけど、その「本の内容」は自分がやってきたスピーチを体系化するつまり、脳内に覚えさせる作業に変わるので、スラスラ読めますし、頭の中に浸透しやすいです。後は場数を踏めばOKです。

と、なんか僕がやってきて今「得意」みたいに聞こえますが、もう一度いいます。
僕は人前で話すのが苦手です。
いくらやっても「苦手」意識は絶対に消えません。
うまくできたって実感したこともないし、すんごい緊張するし。
だから、なんとかしなきゃ!ということで、TED見て勉強したり、色々本読んだりしたんです。
やっていくうちに人並みぐらいにはできるようにはなったのかもしれないけど、
でもやっぱり「苦手」意識は強いんです。

でも、最後に分かったことは、「苦手分野も、やれば人並み以上にできることだってある」ということです。だから、とりあえず苦手だとか、自信ないと思う人はこっそり一人でコツコツ練習してみてはどうでしょう。諦めるのはまだ早いかもしれません。「苦手意識」は克服できないかもしれませんが、「できない」の壁は越えることができるかもしれないのです。「どうなりたいか」の理想を描きましょう。そうすれば、苦手意識は消えませんが、知らないうちに「すこーしの自信」と「自分は納得できないけど、人に見せられるもの」は創ることができるんじゃないかなぁと。


なので結論:苦手意識は消えない。ただし、できるようになることもある!

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