今日は、一日中スタバにこもってDruckerの書籍を読み漁って勉強をしているわけですが息抜きに、少し書いておこうと思います。(と言っても、内容はDruckerではありません)
今年に入り、様々な自己啓発本を書店で目にするようになりました。Daniel Pinkの”Drive"(モチベーション3.0)や、”ハイ・コンセプト”などが始まりだったように感じます。さらに遡ればTED TalksでDaniel Pinkが”やる気に関する驚きの科学”というスピーチを行っていて、これも関係しているかもしれません。
更に、学生組織が勢いを増しその中でメンバーへ”自主性”を求めるようになっていると感じています。
・自分で考えて、行動することが大事だ
・自主性を重んじよう
などの意見はよく聞きますし、こうするためにはどうすれば良いですかという相談もたまに受けるようになりました。
これは、大まかに言えば経済的な豊かさにより、”餓え”や”不安”に苦しむことがなくなり、別のところに欲求のベクトルが向いていることがあげられそうです。このような”不安”を煽って、仕事をさせ、報酬を与えるようなやり方を”アメとムチ”なんて言ったりしますが、ムチの本質が”恐怖”である以上、恐怖がなくなれば機能しなくなります。学生組織にはそもそも、金銭のインセンティブがあるどころか交通費で自分の身を削るので尚のことありませんね
さて、このような背景もあり”アメとムチ”以外のマネージメントスタイルが研究されました。その始まりは”心理学”です。有名なのは”マズローの5段階欲求”です。
「生理的欲求」→「安全欲求」→「社会的欲求」→「承認欲求」→「自己実現欲求」
このように低次なものから高次なものに進んでいくという考え方です。
次に”マクレガー”が異なる2種類の人間観と、それに対応するマネージメントスタイルを提唱しました。”マクレガーのX理論Y理論”です。X理論は、そもそも人間は怠惰で働くのが嫌いなため、アメとムチでうまく使いこなさなくてはならないという考え方。Y理論は、そもそも人間は働きたいという心理的欲求があり、達成感や責任を求める存在であり、自ら目標を設定したり自己管理したりすることが大事だという考え方です。(X:マズローの低次、Y:マズローの高次、と言えるかもしれません)
さらに発表されたときには画期的だ!と言われた”ハーズバーグの2要因理論”というのもあります。知識労働者がどんなときに満足を感じ、どんなときに不満足に感じるのかを調査しました。その過程でわかったことは”満足に関する要因”(動機付けの要因)と”不満足に関する要因”(衛生要因)があると言い出したことです。それまでは、人間は何かが有れば満足を感じ、それがなくなれば不満足を感じると言っていたのでそれとは一線を画した考え方です。
動機付けの要因:達成感、承認、仕事そのもの、責任、成長
衛生要因:組織の方針や経営、監督、給与
不満足を感じるときは、関心が主に衛生要因に向いており、満足を感じるときは関心が”仕事そのもの”に向いていることが多いと言います。
それ以外にも、”マクレランドの欲求理論”など様々な有名な研究がされていますが、これらの論理からわかるように、ほとんどの理論において自己実現も含めた”何かを達成したい”という欲求が仕事のモチベーションに大きく影響しています。
@Idea Contest |
身近な話に戻せば、もし組織に属していてメンバーが不満を感じていれば、それは”リーダーや幹部が方針を持っていないことや、しっかりと伝えていないこと、さらには監督者・監督方法”に問題が有るのかもしれませんね。あとは、このようにマネージメントという分野は人間に近いため様々な研究がなされています。もし、組織を運営しているような方がいればこのような書籍などを読めば新しい組織運営の方法が見つかるかもしれませんよ。
(また、夜に更新します)
Tomoshige Nakamura
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