2013年5月27日月曜日
日本を創り継ぐプロジェクトの設計について
こんにちは。
久々の投稿です。
こういうことをちゃんと書いて残しておかないとと思って、創り継ぐプロジェクトの設計における僕の考え方なんていうのを書こうと思います。自賛している部分も少なからずあるのは、ご容赦ください。
日本を創り継ぐプロジェクトってふと思えばすごいことをしています。普通、イベントというのは、ある一カ所で毎年1回開催されるのが普通のモデルで、開催地を点々とするということはありません。それは、広報や協賛、それから講演者、またオペレーションコストが高くなるということから実施が難しくなるからです。
一方で、そんなことを創り継ぐプロジェクト無視しています。特定の誰かが毎回リーダーになるのではなく、全体のリーダーも企画メンバーも変わりますし、その環境下で5〜7泊という合宿型のプログラムを独自に開発しなくてはなりません。また、創り継ぐプロジェクトというのは外部からの講師は呼ばないことにしているので、合宿中の進行プレゼンテーションや、オペレーションは全て自分たちで行う必要があります。未経験のメンバーにとっては、非常に辛いものがあります。
一方で、何故このように「全てを未経験のメンバー」が、必死に学び、そして地域という障壁さえも越えて、「5日間の合宿」をある意味すべて独力で作るのか。それには2つ大きな理由があります。
1つはプロジェクトのミッションは「日本中の若者の心へ火をつける」であることです。そのため、東京の1カ所でずっと開催しているわけにはいかないのです。思想をリレーし、様々な場所で開催されるようにしないといけません。そのため、毎回のプロジェクトは、未経験な人が、未経験の場所で作るわけですから、非常に負担が重い。でも、それこそが「開拓」で想いを届けるために必要なことです。
もう1つの理由は、私たちは5日間を1つの「作品/劇」と思ってるからこそ、すべて独力で作っています。外部からのノイズは、劇の質を低下させます。筋書きが大事なんです。
最後に、もう1つ課題があります。このプロジェクトの組織としての課題です。それは、「引き継ぐことの難しさ」です。創り継ぐプロジェクトは「劇」だと言いました。劇には必ず「表現したいもの」がなくてはなりません。
これを僕は、企画者の「想い」だと思っています。日本や、地域や、家族など、身の回りでは私たちは様々な人・モノに接しています。それらに対して、何かを変えていきたいと思う人でないと、表現するものが「薄くなり」結局、なんだったんだろうこの合宿となってしまいます。
もちろん、最初からこの「想い」が宿っていることなんてありません。でも、彼らは企画の中で「自分たちは何を、何故表現するのか」を必死で考えます。そのため企画には相当の時間を要していますが、その分、他のイベントとは一線を画すような企画に仕上がっていくのです。しかし、こういうことに時間を必死で割く覚悟をし、コミットメントできる人というのは限られています。場所も関西や九州と移していくためには、それぞれの地域で代表をするようなメンバーが必ず必要です。まだまだ、このプロジェクトは完成品には至っておらず、拡大する最中で、困難と戦っています。
せっかくなので、もう1つこの企画の独特の魅力を紹介しましょう。この企画は「学生」が作っているのではないです。作っているのは「想いのある「学生&社会人」」です。もちろん多くの企画側面は学生が担いますが、社会人も同様にオペレーションに協力し、そして一緒に企画を作り上げています。しかも、社会人がいれば楽勝だと思う人もいらっしゃるかもしれませんが、全然そんなことはありません。社会人の方々も企画途中で一緒に悩んでいます。もちろん、価値観の違いから意見が対立することもあります。特に「想い」や「表現をつくる」というのは、誰しも経験のないことです。自分の意見を的確に表現することだって、そんなにやってない。だから、これは全員が、全員挑戦をしているのと同じことです。
でも、一緒に企画しているのには理由があって、学生だから、社会人だからということに関係なく、「僕ら」は「一緒に未来をつくる」という決意の表明をしたいんです。
長くなりましたが最後に。
日本を創り継ぐプロジェクトは、つまりは「社会を変える劇」です。そして、参加して頂く皆様は、この「劇」のある局面では主人公であり、ある局面では誰かのことを真剣に考える相談役であり、あるときはチームのサポーターになります。そうやって5日間のドラマを作るんです。終わった後に、そのドラマを見返して初めて、「あ、変わったな」と気づくんです。
僕は、大学に入ってからずっと様々な企画を見てきましたが、この企画を越えるものはまだ見ていません。「人を変える」ことを目的にする合宿プログラムはたくさんあります。でも、人が「変わってしまう」プログラムはそう世の中に多くないはずです。
第3回日本を創り継ぐプロジェクトも、関西のメンバーが多くの時間を費やして、表現したいものや、筋書きを創り、開催までもう少しのところまできました。今回も、きっと非常に面白い企画になるはずです。
参加を検討される、皆さんに言えることは、この企画は、上記のような理由から「毎年、開催されるとは限らない」ということ。もちろん、今回が最後かもしれない。そして、参加した時の体感レベルが想像を超えることです。前回の参加者の感想などもウェブで紹介する予定ですが、「衝撃的」「自分自身と戦った」「言葉にならない」などの嬉しいコメントが並びます。
皆さんのご参加をお待ちしています。
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