2013年1月28日月曜日

日本を創り継ぐプロジェクトー東京 Tokyoー


日本を創り継ぐプロジェクトまで、後13日にになりました。
「未来をつくる人になる」そんな夢のような言葉を掲げていますが、僕らは本気です。
7日間という長期間、デザインプロセスを通ってユーザーが求める価値を社会に届ける。

2月10日からです。

2013年1月18日金曜日

昔こんな企画も創ろうとしてたみたい。

昔溜めていたアイデアが山のようにでてくるので、
せっかくだからこんなアイデアもあるよっていうことを
誰かに使ってもらいたいなーと思いながら書いておく。
これも、2年前の企画書なので、時効で外に出してOKだろう笑。

慶應を囲むステークフォルダーはたくさんあるので
それらを一同に会する場所を創って、方向性をお互いに確認する
なんていうイベントがあってもいいんじゃないかと思ったみたい。
そうすれば、創発も生まれるし効率化もするしみたいな。

ーーーー企画案ーーーー

Keio Incubation Initiative企画書(仮)

【開催趣旨】

慶應義塾において活動を行っているインキュベーション組織と起業家が一同に会するイベントにする。お互いの行っていること、これから行うことを発表しお互いにアドバイスを行い合う(正確には、進むべき道をすり合わせる)場所として機能させたい。また、この場所を開放することで慶應のインキュベーションに取り組む人を増やし、より大きなコミュニティーにしていくことを目指す。

【開催概要】

日時:2012年6月2日(土)13:00〜18:00
場所:慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎1Fシンポジウムスペース
内容:
Session 1
“慶應義塾のインキュベーションのこれまで”
Session 2
“全ての大学インキュベーターへ起業家からの手紙”
Session 3
“慶應義塾のインキュベーションに今、必要なこと”
Session 4
“慶應義塾のインキュベーションのこれから”

2011年度KBC最後の企画ースタートアップミーティングー

2012年2月25日に開催したイベントの企画書のドラフトに書いてあった
僕の慶應義塾大学における新事業創造への想いが見つかったのでシェア。
参考にならないかもしれないけど、久々に読み返してみて
あの当時こんなこと考えていたんだなとしみじみ振り返りました。

それにしても、随分刺のある文章で、公開して良いものかわかりませんが。
1年経つし時効ということでおゆるしくださいませ。

でも、この頃の僕みたいに、慶應のインキュベーションを一途に考えちゃう人いるんだろうか?
本気で、慶應の可能性を信じて新事業創造環境の構築に汗を流している人ってどんな人なんだろう?
もし、いるなら僕は今、その人に是非あって話してみたい。きっと、面白い会話ができると思う。
過去の自分との対話が実現するのかな。
それとも、彼がつくる未来をもっと加速させることができるんだろうか。
なんにせよ、ワクワクすると思う。

僕が、慶應から少しばかり遠くなってしまって、こういう人達を接する時間を持つ頃ができていないなぁと少しばかり寂しく思っていたりするけど。でも、ある意味こういう人達を時間を共有できなくなっている自分っていうのは、このコミュニティーから巣立ったのかな?なんて思ってみたり。

あの頃より、自分が1歩でも2歩でも成長できている自分でいれば嬉しいな。

ーーーー過去の企画書ーーーー

スタートアップミーティング企画書
開催目的

慶應義塾に存在するアントレプレナーに、支援者のネットワークを提供し、
事業を創造するためのリソースの調達元になる。

インナーコンセプト:

KBC実行委員会の後代まで続く、慶應義塾のインキュベーションの中核を担うコミュニティーであるために必要な支援者のコアを構成する。

この理由は、支援者のコアがない限り“KBC実行委員会”は、Startup Meetingを行う以前に価値がないということを認識しなくてはならない(下記に記載)。なぜか、その理由は、KBC実行委員会の強さは“コミュニティーデザイン力”と“コミュニティー継続性”にかかっているからだ。第5期、第6期と多くのこれまでのコア支援者との関係を疎遠にし、継続できない乱雑なコミュニティー設計を行ってきた。このままでは、次年度多くの支援者が離れると共に、活動自体がよき意図元に引き継がれなくなり慶應のインキュベーション、曳いては日本のインキュベーション環境の衰退を起こす可能性がある。これは慶應義塾から新事業創出するというミッション以前に、ドラッガーの言う“組織としての倫理”に反する。
そこで、今回のStartup Meetingの機会を利用し“コミュニティーの再設計”を行う。ただし、コミュニティーの再設計と、Startup Meetingそのものは分けて考えることができることをここで断る必要がある。
なぜなら、Startup Meetingとは“目的(上記開催目的)を持つ場”であり、コミュニティー再構成は“その場のクオリティーを左右する”要素であるためコミュニティー再設計を行わないことは自体がStartup Meetingの実施する意味を失わせる。つまり再構成しない限り、継続的な事業への支援を可能にしないことを意味している。これは上記で述べたコミュニティーの引き継ぎと乱雑なデザインが原因である。
イベントの設計は“その場・その瞬間の最適化”が最も重要なのではない。新事業創出において最も大事なのは、継続的な支援と、そのプロセスを総合したときに最高のものであるという事実である。
以下、コミュニティーデザインを何故実施する必要があるのかを“継続性”や、KBC実行委員会の強さの面から論じることにする。
開催にあたって

KBC実行委員会のミッション“慶應義塾からアントレプレナー精神溢れる人材を輩出し、未来への先導を果たす新事業を世界へ創出する”について考察する。ミッションを大きく解釈すれば“慶應義塾から”“アントレプレナーの輩出”と“新事業の創出”を行う組織と言える。
では、このようなことを行うKBC実行委員会の強みはなんだろうか。アントレプレナーの輩出と、新事業の創出は世界を見ないでも、日本を見ても多く存在する。例の一つとして、Breakthrough Camp、Incubate Camp、Open Network Labをあげておく。では、これらの組織を比較を行った際に大きな差別化の要因はどこに存在するのか。それは、“慶應義塾”で行うという点である。そこで、改めて“慶應義塾から”という言葉の意味を解釈する。
慶應義塾という言葉は、インキュベーションの視点から大きく分けて、2つの視点から論じることができる。まず一つは、“大学”を拠点とすることである。この強みは“研究”を“事業”へ結びつける過程の支援を意味している。逆に解釈すれば、研究ベースの案件を集めやすいという特色がある。更に付け加えれば、大学から創出される案件自体を包括的にカバーしやすい。
そしてもう一つは、三田会という制度である。この組織は世界を例にとってみても、卒業生同士、卒業生と現役のつながりの強い、珍しいコミュニティーである。また、このコミュニティーの特徴はそれぞれの“事業分野”ごとに設定されており、この切り口でいけば多様性や支援の幅が広がる。この強みを最大限に活かし事業支援に取り組めるのが大きなKBC実行委員会の特徴だ。さて、このような環境の中で活動するKBC実行委員会にとって必要なこと、役割はなんだろうか。そして社会から、支援を受けたい人から求められることは何かということを考えなくてはならない。
慶應義塾には、多くの支援対象となる事業が存在する(Launch Padの経験からKBC実行委員会が支援できていない案件は“20件”は下っていない)。それは決して華やかではなくても、漁業、農業など様々な問題を解決する事業を立ち上げようとしている学生、社会人学生が存在し、彼らもまた未来を変えていく一員であり、実際に事業として動き出しているものもあることは事実だ。しかしながら、KBC実行委員会のコミュニティーはどうしてか彼らに門戸を開けていない現状がある。
KBC実行委員会は、大学から革新的新事業の創出を支援するプラットフォームである。これを考慮すれば、大学から輩出される案件を包括的にカバーし、それに対して“支援をする”ことが求められている。結論的に、通年起業件数のような時間軸で計ることになってしまうが、それはKBC実行委員会とその周りを取り囲むコミュニティーが、支援を受けたい人に取って魅力的なものでなくてはならないということである。
では、そのようなコミュニティーとは何か。単刀直入に言うと、多様なコミュニティーのコアメンバーが、KBC実行委員会の支援者のコアとして存在し、どのような案件に対しても、魅力的なコミュニティーのコアがいることである。(そこからの紹介があり、事業支援の広がりを保証する。VCの紹介などもそこから行う。)また、組織が抱えることのできるコミュニティーは限りがあることを忘れてはならない。
以上のことを考慮すると、KBC実行委員会が起業支援に担うべき部分は支援コミュニティーの“デザイン”であるということになる。
しかしながら、KBC実行委員会はITという時代の波に飲まれ“有名なVC”を集めてコンテストを行い、早期に成果を求める(早急なスタートアップの輩出)ような“短期的な”コミュニティーを形成してしまっている。(まさにイベントのためのコミュニティー設計と言っても過言ではないかもしれない)。だが、この先ITの流れ(ブーム)は何年続くだろうか?そのときに今のコミュニティー設計で果たしてKBC実行委員会は価値を出し続けていけるだろうか。
このように考えるとき、今の“流れ”に乗りすぎたコミュニティー設計は非常に大きな爆弾を抱えていることになる。KBC実行委員会はあくまで“大学”・“慶應”をベースに物事を展開していく。そして、そこには“IT”を支援する仕組みももちろん必要だが、時代の流れを創るような”テクノロジー“を活かした案件も支援できなくてはならないのである。その支援の際には、”リードタイム“が長く、多くの場合成功しないことも視野に入れなくてはならない。だが、それを長期的視野のもとで支援していけるのがKBC実行委員会の真の強みである。
時代には“反動”が必ずある。今のKBC実行委員会には流れであるリードタイムの短いITを支援する仕組みと、両立して次の時代を創るテクノロジーやビジネスモデル・リターンが少ないような案件の支援を実現するコミュニティー設計が不可欠である。つまり、濃くつながるコミュニティーの数に制限があり、前者後者の支援を行うようなコミュニティー設計は、今のコミュニティーでは実現されておらず、それ自体を再設計する必要が生じている。このような両立したコミュニティー設計が次年度、またその先の後代を支えるインキュベーションのコミュニティーとなっていくと信じて進まなくてはならない。

KBC実行委員会Startup-Meeting企画責任者
中村知繁